ビザ取得から会社設立まで 1ヶ所で完結【東京開業ワンストップセンター】

東京開業ワンストップセンター(TOSBEC)は、会社設立に必要な各種手続きを1ヶ所で完結できる施設(平成27年4月1日開所)です。国家戦略特区の取り組みの一つとして、国と東京都が共同で設置し運営を行っています。

 

今回は、この施設が提供するサービスの特徴を探るべくone visa編集部がお話を伺ってきました。

 

東京開業ワンストップセンター_ロゴ-2

1ヶ月以上かかる煩雑な手続きを、2週間で

定款認証、登記、税務、社会保険…… 開業にあたっては、沢山の煩雑な手続きをこなさなくてはなりません。これらの手続きを行う際には、法務局や税務署など7〜8ヶ所の役所等に赴き、時間を掛けて準備する必要があります。起業家の方々からは、「どこで手続きを行うか調べたり、都内に散在する役所を回ったり並んだりするだけで、1ヶ月程度かかってしまう」といった不満の声が上がっていたそうです。

 

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「この状況をなんとか打開できないかと考え、外国人を含めた開業を促進する為、東京開業ワンストップセンターの設置に至りました。東京開業ワンストップセンターの開設により、早ければ2週間程度で手続きを完了させることができるようになりました。」

 

施設内の各ブースには、各省庁から派遣された行政手続相談員が常駐。中小企業診断士も配置されており、開業手続きだけでなく資金調達や経営計画など、開業に伴う様々な相談に横断的に対応できる体制となっています。 

 

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「そもそもこの資金繰りで開業できるのか?」、「現在の状況で経営・管理ビザを取得し、開業可能か?」など、申請以前の問題にも対応できるのも強みの一つ。また、全てのサービスを無料で利用可能であることも大きな特徴です。

 

申請書の要件や提出先を調査したり、実際に書類を準備する作業は、非常に手間が掛かり煩雑。一ヶ所で全てを完結できれば、ビジネスに集中できます。起業家にとって、”手続きに掛かる時間を大幅に短縮できる”という点は非常に魅力的であるといえます。

 

各相談ブースは、事前予約で全ての言語に対応可能

もう一つの大きな特徴として、日本人起業家だけでなく外国人起業家もターゲットとしており、多言語の通訳サービスを提供している点が挙げられます。

 

受付には英語が堪能なスタッフが配置されており、各相談ブースに於ける手続きをサポート。事前に連絡すれば、英語以外の言語の通訳サービスを利用可能であり、基本的にはどの言語であっても対応可能とのこと。難解な各種手続きに関して母国語で説明を受けられる点は、外国人起業家にとってメリットが大きいといえます。

 

特に、税務ブースでは、英語により記載された申請書等を通じ手続きを進めることができます。実際に英語での申請を行った方の声も紹介して頂きました。

 

アイルランド出身のKieran Hallahanさんは、日本で10年間暮らし、日系人材派遣会社にて日本人人材のキャリアップ支援を行っていた経歴の持ち主。外資系企業で働く日本人へのコンサルティングを行ううちに、日本人人材に高い目標を持って働いて欲しいと願うようになりました。相談体験会(現在は東京開業支援セミナー)に参加し、サービスを実感して手続の依頼を決めたようです。

 

 

添付写真㈰

Kieran Hallahanさん

Website: www.sculpture.co.jp

Email: kieran@sculpture.co.jp

 

「税務ブースの申請時には、英語で書類を記入しました。言語はわかっても、手続き書類は、難しく書かれているものがやはり多いです。ただ、相談ブースの相談員の方は、ひとつひとつの問題に対して時間をかけて正確に答えてくれます。公的に定められた書き方をしなければならないこと、判子の向きなど海外ではわからない日本の一般的なこと、ネットで出回っている情報の真偽など…… 分からないことが多い中で、相談員の方は根気強く、伝わりやすいように努力して教えてくれたことがとても嬉しかったです。英語記載例と正確に答えてくれる専門家の二段構えで、短い時間で書類を完成させることができました!」

 

この例から、”英語で申請に臨める”点が外国人起業家に安心感をもたらしていることがわかります。外国の方が、日本で開業するにあたって立ちはだかるのが”言語の壁”。しかし、東京開業ワンストップセンターを利用すれば、この大きなハードルを乗り越えることができます。

 

入管に行かなくても、ビザ申請が可能!

東京開業ワンストップセンターには、”入国管理”というブースも。外国人起業家が開業する際のボトルネックとなるビザ申請ですが、このブースでは外国人起業家自身のビザのみならず、従業員のビザまで一括で申請できるといいます。

 

図5

 

「併設しているビジネスコンシェルジュ東京にて、創業を希望している外国人に対し、半年間の創業活動を許可する『外国人創業人材受入促進事業(※)』の相談、申込受付を行っています。東京開業ワンストップセンターでは、経営管理ビザの申請、外国人起業家の家族の為の家族滞在ビザ、開業した企業で働く従業員の為の技術・人文知識・国際業務ビザ、企業内転勤ビザの申請や、従業員の為の保険労務手続きなども提供しています。」 

(※『外国人創業人材受入促進事業』の詳細はこちら)

 

在留資格(ビザ)変更更新の申請をこのブースで行うことはできないようです。しかし、在留資格認定証明書の申請手続を行える為、外国人起業家及び外国の方を雇用したい日本企業にとって非常に利便性の高い相談窓口であるといえるでしょう。入国管理局へ何度も問い合わせたり、実際に入国管理局へ足を運ぶ手間を減らす事ができます。

 

実際の利用者の声

施設の利用者数は、開設の当初からの累計で6,300名超(平成30年8月末時点)に、年度利用者数も開設当初比約3倍に増加しているようです。外国人利用者は30%となっており、多くの外国人起業家がこの施設を利用して日本での開業を円滑に進めてきました。

 

オーストリア出身のMariel M. Lohningerさんもその一人。長年にわたり数々のテレビ番組制作や映画制作に携わってきた経験を活かして、東京で音声機器のレンタル等を行う会社を開業しました。この施設の魅力を次の様に語っています。

 

添付写真㈪

Mariel M. Lohningerさん

 

「どのようにしたら日本で会社を起こせるのか、Webサイトを通じていろいろと調べていくうちにビジネスコンシェルジュ東京、さらに東京開業ワンストップセンターの存在を知り、訪問してみることにしました。『外国人創業人材受入促進事業』という制度を利用し起業することを決め、申請窓口であるビジネスコンシェルジュ東京に申請書を提出しました。起業するまでには、法人設立に必要な定款認証、登記、税務、社会保険、入国管理など煩雑な手続きが必要です。それぞれの専門家のアドバイスが受けられ、所定の役所へ足を運ばなくてもさまざまな手続きがそこで行える。しかも、『英語で』です。これほど短期間で開業準備ができたのはこのセンターのおかげですね。」

 

日本人にとっても煩雑な開業手続き。外国人の方にとっては、それらの煩雑さに加え、”日本での開業に関する母語の情報が少ない”という障壁も存在しています。しかし、東京開業ワンストップセンターの支援により、手続きを母語で理解しながらスピーディーに申請を行えます。

 

実際に開業した後も、従業員を雇う際のビザ取得や社会保険等の手続きに関し、引き続き相談することも可能。開業後の頼れる存在として、リピーターも増えています。

 

今後の展開

直近では平成29年4月に渋谷サテライトセンター(平成30年4月にPlug and Play Shibuyaに移転)が、平成29年7月に丸の内サテライトセンター(TOKYO創業ステーション2階)が設置されました。利用者の利便性やニーズを考えつつ、サービスの向上が図られています。

 

今後は、創業人材受入促進事業を通じてビザ取得を目指す外国人起業家、FinTech企業及び新しいテクノロジー分野に於いて活躍が期待される企業に向けて更なる周知を図ると共に、利用者の裾野を拡大していきたいそうです。

 

読者の方々へのメッセージ

「開業を目指している方、または少しでも興味のある方は、是非東京開業ワンストップセンターにお越し頂いて、開業への第一歩を踏み出してください。皆様のお越しをお待ちしております。」

 

東京開業ワンストップセンターでは、開業のためになるセミナーと相談ブースでの相談体験がセットになった無料のイベント「東京開業支援セミナー」が定期的に開かれており、英語対応のセミナーも開催されています。開業に関しお困りの外国人の方へオススメしてみるのはいかがでしょうか。詳細はこちら

 

東京開業ワンストップセンターHPはこちら

 

one visa 編集部

株式会社one visaは”世界から国境をなくす”をビジョンに掲げ、ビザ申請・取得・管理をサポートするオンラインサービス「one visa」を提供する企業です。

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