【技能実習計画とは?】4つのポイントからみる技能実習制度

技能実習を実施する上で、「技能実習計画」は必要不可欠です。

公正で適法な実習が行われているかの指針となるからです。ここでは、技能実習制度の根幹となる「技能実習計画」について、ご説明いたします。

 

技能実習計画とは?

技能実習計画の認定とは?

技能実習制度では、技能実習を実施する機関が技能実習生ごとに「技能実習計画」を作成しなければなりません。

 

作成後は、主務大臣の認定を受けることになります。認定は、「外国人技能実習機構」が担当します。この技能実習計画の認定は、技能実習を適正に行うために設けられた制度です。

技能実習計画の記載事項

技能実習計画には、次の事項を記載しなければなりません。

 

・ 申請者の氏名・住所、法人の場合はその代表者氏名

・ 法人の役員の氏名・住所

・ 技能実習を行う事業所の名称・所在地

・ 技能実習生の氏名・国籍

・ 技能実習の区分(第1号~第3号企業単独型・団体監理型)

・ 技能実習の目的(技能実習評価試験の合格その他)、内容および期間

・ 事業所ごとの責任者の氏名

・ 団体監理型の場合は、監理団体の名称・住所・代表者の氏名

・ 技能実習生の待遇(報酬、労働時間、休日・休暇、宿泊施設、食費・居住費等)

・ その他省令で定める事項

 

なお、団体監理型技能実習を行う申請者は、監理団体の指導に基づいて、技能実習計画を作成する必要があります。

 

この技能実習計画については、厚生労働省がモデル例を公開しているので、それに沿って作成すれば、それほど問題なく作成できます。

 

また、厚生労働省のホームページでは「技能実習計画審査基準・技能実習実施計画書モデル例・技能実習評価試験試験基準」が公開されています。

 

技能実習計画の認定基準

具体的基準

技能実習計画では、次の基準を満たしておかなければなりません。

 

・ 技能実習の目標・内容が技能実習の区分に応じて定めた基準に適合すること

・ 第2号・第3号に関する場合は、その前段階(1号・2号)の試験合格等の目標が達成されていること

・ 技能実習を修了するまでに、技能検定・技能実習評価試験等により評価を行うこと

・ 事業所ごとに技能実習の実施責任者を選任していること

・ 団体監理型技能実習の場合は、申請者が監理団体の実習監理を受けること

・ 技能実習生の待遇(報酬が日本人従事者と同等以上であることその他)が省令で定める基準に適合していること

・ 第3号企業単独型・団体監理型の場合は、申請者の実習実施能力が省令で定める基準を満たしていること

・ 複数の技能実習生に技能実習を行わせるときは、その数が省令で定める数を超えないこと

業務区分と条件

技能実習の対象となる職種・作業について、以下に掲げる業務区分に応じて、それぞれの条件に適合している必要があります。

 

(1)  必須業務

技能実習生が修得等をしようとする技能等に係る技能検定、またはこれに相当する技能実習評価試験の試験範囲に基づき、技能等を修得等するために必ず行わなければならない業務です。全実習時間における作業時間の割合は、実習時間全体の2分の1以上です。

 

(2) 関連業務

必須業務に従事する人によって、当該必須業務に関連して行われることのある業務であって、 修得等をさせようとする技能等の向上に直接、または間接に寄与する業務です。全実習時間における作業時間の割合は、実習時間全体の2分の1以下です。

 

(3) 周辺業務

必須業務に従事する人が当該必須業務に関連して通常携わる業務(⑵に掲げる者を除く。) です。全実習時間における作業時間の割合は、実習時間全体の3分の1以下です。

 

 なお、それぞれ、従事させる時間のうち10分の1以上を安全衛生に係る業務に充てなければなりません。

 

技能実習計画の注意点(職種別)

惣菜製造業

この惣菜製造業(惣菜加工作業)での受入れでは、主に以下の要件を満たしている実習実施者が対象です。


 ・食品衛生法に基づく営業許可(そうざい製造業又は飲食店営業)を有していること

 ・1回300食以上、または1日750食以上を提供する調理施設であること

 ・即食性(そのまま食すること、もしくは適温に温める程度で食することができる)のある惣菜を製造していること

自動車整備

自動車整備(自動車整備作業)での受入れでは、主に以下の要件を満たしている実習実施者が対象です。

 

・道路運送車両法第78条に基づき、地方運輸局長から認証を受けた自動車分解

整備事業場であること

・対象とする自動車の種類が二輪自動車のみではないこと

・対象とする装置の種類が限定されていないこと

 

まとめ

技能実習計画は、厚生労働省のホームページで「モデル例」が示されていますから、それを参考に作成するようにします。ただ、「認定基準」がありますから、認定を受ける際には、作成した計画書の細部までチェックしておきましょう。

 

技能実習については以下の記事もご覧ください。

0からわかる! 【技能実習】の概要から注意すべきポイントまで

 

行政書士井上通夫

熊本県出身。福岡大学法学部法律学科卒業。在学中は、新聞部編集長として、学内新聞を発行。憲法・行政法ゼミ(石村ゼミ第18期生)所属。大学卒業後は、大手信販会社、大手学習塾に勤務。平成18年度行政書士試験に合格後、平成20年7月福岡市で行政書士事務所を開業、現在に至る。扱う案件は、主に相続・遺言、民事法務(内容証明・契約書・離婚協議書等)、公益法人業務(社団・財団法人)など幅広く対応。

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