外国人労働者を雇用する機会が増え、職場で外国人労働者を管理する人を置く必要性が出てきました。

その役割を担う人を「雇用労務責任者」と言いますが、ここではその設置基準や資質について、詳しくご説明いたします。

 

雇用労務責任者とは

雇用労務責任者とは、会社で働く外国人労働者の雇用労務管理を行う人です。
具体的には、次の業務を行います。

 ・外国人労働者の雇用や労働条件などに関して管理すること
 ・外国人労働者の労働に関して関係機関に連絡すること
 ・その他 外国人労働者の雇用労務関係の業務を行うこと

原則的には、会社の人事課長(部長)、労務課長(部長)など、会社の管理職の中から選ばれます。

 

雇用労務責任者の設置基準

雇用労務責任者の設置基準については、厚生労働省が「外国人労働者の雇用・労働条件に関する指針」の中で、次のように定めています。


「第5 外国人労働者の雇用労務責任者の選任等
 事業主は、外国人労働者を常時10人以上雇用するときは、この指針の第3に定める事項等を管理させるため、人事課長等を外国人労働者の雇用労務に関する責任者(以下「雇用労務責任者」という。)として選任するものとする。

なお、事業主が、自ら雇用する外国人労働者を請負契約により注文主である他の事業主の事業所内で就労させる場合には、事業主は、必要に応じ当該注文主である事業主に相談し、協力を求め、雇用労務責任者にその職務を行わせるものとする。

また、当該注文主である事業主は、相談を受けた場合、必要に応じて、雇用労務責任者が責務を果たせるように配慮する。」
 ※出典(厚生労働省・外国人労働者の雇用・労働条件に関する指針


記載されているように、「外国人労働者を常時10人以上雇用する」会社では、雇用労務責任者の設置が義務付けられています。

 

雇用労務責任者の資質とは

先程ご説明したように、雇用労務責任者は原則的に人事担当、あるいは総務担当の責任者が選任されます。
当然のことですが、労務に詳しい人が選ばれなければなりません。

また、「外国人労働者の雇用・労働条件に関する指針」にもあるように、外国人労働者が請負契約によって、注文主である他の事業主の事業所内で働くときは、その注文主に対して、外国人労働者の労働環境・労働契約について、相談したり、協力を求めたりしなければなりません。
このような場合でも、臨機応変に対応できる人が適任者と言えます。

 

まとめ

外国人労働者が、職場で快適に働くには、雇用労務責任者の力に負うところが大きいと言えます。
全く文化が異なる国から日本へ働きに来ている外国人に対して、目配りや気配りができる人が、雇用労務責任者に適任だと言えます。