就労ビザの中でも「技術・人文知識・国際業務」というビザは、様々な職業に該当し、多くの人が取得しています。

このビザを取得するためには、雇用する外国人の仕事内容が、技術、人文知識、国際業務に該当する必要があります。

このうち、人文知識、国際業務については、どのような要件が必要で、どんな職業が該当するのでしょうか。人文知識、国際業務について詳しく説明します。

技術・人文知識・国際業務とは?

「技術・人文知識・国際業務」の要件を満たす仕事とは、どんな仕事でしょうか。就労ビザの種類としては一つですが、仕事内容によってそれぞれの分野に分けられます。

技術の分野

理学、工学その他の自然科学の分野が「技術」に該当します。いわゆる理系科目と呼ばれるような分野です。建築、機械、電気、ITなどの仕事が該当します。

人文知識

法律学、経済学、社会学その他の人文科学の分野が「人文知識」に該当します。いわゆる文系科目と呼ばれる分野です。経営学の知識、技術による経営マネジメントなどの仕事が該当します。

国際業務

国際業務とは、外国語を活用して通訳や翻訳を行ったり、外国人対応の接客を行ったりする場合が該当します。

人文知識とはどんな職業?

文系の分野というと、経営学や社会学から教育学、言語学など様々な分野があります。いずれも専門的な知識や技能を必要とする職業が該当します。

ここでは、ほんの一例ですが、どんな職種があるのか、具体的に例をあげてみます。

経営学関係

経営コンサルタント。

海外企業との業務取引におけるコンサルタント業務。

外国船舶の用船・運行業務や社員教育指導などの業務。

会計学関係

貿易等にかかる会計業務。

経済学、国際関係学

海外企業との間のマーケティング業務。

輸出入に関する販売管理、需給管理、販売店との連携強化に係る業務。

貿易交渉や海外企業との提携業務。

教育学関係

一般の語学スクールの語学講師。

国際業務とはどんな職業?

国際業務とは、主に通訳・翻訳の仕事になります。外国人が使用できる言語を使う仕事が該当します。使用する外国語は、雇用する外国人の母国語に限らず、雇用する人物が使用可能な外国語であれば、問題ありません。具体的には、こんな職業が該当します。

 

通訳

外国人客への外国語による対応業務

外国人スタッフへの外国語による説明業務

翻訳

海外企業との交渉で使用する外国語文書の翻訳業務

外国人向け書類の作成業務など

人文知識と国際業務の要件

人文知識と国際業務では、仕事内容によって分類されますが、実際の業務では、人文知識と国際業務の両方を行う仕事が多々あります。

例えば、大学で経営学を学んだ外国人が、日本の食料品輸入販売会社で海外との取引交渉を行いつつ、社内で海外からの電話や文書などの通訳・翻訳を行う、というケースもめずらしくありません。そうしたことから、この就労ビザは「技術・人文知識・国際業務」とひとまとめにされています。

そして、「技術・人文知識・国際業務」の就労ビザを取得するためには、どの分野であっても、仕事に必要な資格・技能があるかどうかが判断のカギとなります。

例えば、どのような外国人であれば、就労ビザを取得できるのでしょうか。

学位を持っている人

日本の大学、あるいは海外の大学を卒業し、学位を取得した人です。

学位は、学士、修士、博士が対象です。

専門学校を卒業している人

日本の専門学校を卒業し、専門士の称号が付与されていることが条件とされています。海外の専門学校の卒業では対象になりませんので、注意が必要です。

人文知識は10年以上、国際業務は3年以上の実務経験がある人

学位や専門士がなくても、所定の実務経験があれば、認められる場合があります。

人文知識においては10年以上ですが、国際業務においては3年以上です。ただし、実務経験の証明ができるかどうかが問題となります。

まとめ

就労ビザの「技術・人文知識・国際業務」のうち、「人文知識」の分野は、経営学、社会学など文系と呼ばれる専門分野に関する仕事です。

「国際業務」の分野は、主に通訳や翻訳です。

仕事内容によって分類はされますが、実際は、人文知識の仕事内容もしながら、国際業務の仕事内容もするケースがあります。

どちらにしても、仕事に関する専門分野を学び、学位や実務経験を有している人が就労ビザを取得することができます。